今回は森川さん(奈良市)と遠路にもかかわらず宇都宮さん(福岡県田川市)が初参加してくれました。生憎の雨で、山道は車がスリップしてレンタカーの8人乗りは登りきれず、降りて車を押し、ログハウス近くでは降りて荷物を人力で運びました。あとで分かったことにはエコドライブ設定になっていたと。苦労しましたがそれでもストーブを囲んで山小屋で食べた山菜料理(タラの芽、コシアブラ)とビール、焼酎は格別なものでした。初参加の二人には大いに喜んでいただけたようです。植物にも大変興味を持っておられ、観察会では興味津々でした。
トウゴクサバノオ、ヒトリシズカ、チャルメルソウ、ミヤマカタバミ、カヤランの花が咲き、オオバアサガラ、フサザクラ、アブラチャン、カナクギノキ、クマシデ、イヌシデ、アカシデ、チドリノキ、ヒメシャラ、ホウノキ、ウリカエデ、ハクウンボク、カマツカなどを観察しました。また昨年10月ネットに絡んでいたシカは残骸として残っており、その頭骨と他で見つけた頭骨二個が御杖村のいい思い出になったようです。カタクリの株は見ましたが残念ながら花は咲いていませんでした。
植林残存本数は81本と当初の400本から大きく減少し、今のままでは壊滅の危険があります。昨年の10月に御杖村フィールドで種を拾い、久宝寺緑地で育てている苗を来年移植する予定ですが、現状のシカ除けネットや草刈り方法では限界があるのが分かりましたので管理人の中村さんと相談し、シカ除けネットの補修と木を直接ネットで囲む方法をこの夏から実施していくことを確認しました。二年続きの大雨で土砂が崩れて流れ、山の状況もかなり変化してきています。
次回は8月18〜19日です。6月ころには案内を出しますので多くの皆様の参加をお願いします。自然の癒し効果を享受ながら皆に楽しんでいただける森づくりをしたいと考えています。
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